1. HOME
  2. 健康・病気
  3. 猫のうんちで体調チェック!うんちの回数や量、臭いの特徴を紹介!
健康・病気
猫のうんちで体調チェック!知っておくべきうんちの量や臭いの特徴

猫のうんちで体調チェック!うんちの回数や量、臭いの特徴を紹介!

健康・病気

猫のうんちの回数

猫のうんちの回数

猫のうんちを掃除するときに、量や形がいつもと違うと感じたことはありませんか?

排泄物は健康状態を知るための指標となります。

ここからは正常なときのうんちの目安を紹介していきます。

健康的なうんち

猫のフードの種類や体質・環境によって個体差はありますが、まずは「健康なうんちと尿」の目安を確認しましょう。

うんちの回数

一般的に一日にする理想的なうんちの回数は1~3回で、1回につき30秒~1分かかります。

回数がこれよりも多い場合や少ない場合、1回の排便にかかる時間が長い場合は注意が必要となってきます。

うんちの大きさ

大きさは人差し指1~2本が良いうんちだと言われています。

うんちが極端に多いときは未消化物が含まれている可能性があるので、フードを見直す必要があるかもしれません。

健康的なうんちをしてもらうには

健康的なうんちをしてもらうためにすぐに家でできるケアとして、下記のようなことが挙げられます。

水分補給

水分が足りないと、うんちが硬くなり便秘になってしまうリスクが高まります。

飲み水の容器の設置場所を増やしたり、ウェットフードに変えるなどして水分補給をさせてあげましょう。

適度な運動

運動不足になると腸の活動が止まり、便秘の原因になります。

適度な運動ができるように、上下運動ができるキャットタワーを置いてあげると良いでしょう。

寒さ対策

猫は寒さを苦手としているため、体が冷えるとストレスを感じて免疫力が下がってしまいます。

免疫力が低下することで、健康なうんちをするために大切な『腸内バランス』が崩れてしまいます。

免疫力を落とさないためにも、毛布やキャットハウスを用意してストレスのない環境を整えてあげましょう。

尿の回数

尿の回数は、1日2~3回が目安となっています。

もし5回以上尿をするようなら、多尿や残尿感、尿を出したいのに出ないなどのトラブルが考えられるので、すぐに動物病院に連れていきましょう。

臭いや色

臭いや色

回数や大きさだけでなく、形や色など、うんちの状態を確認するのも大切なことです。

うんちの状態

猫の健康なうんちは「かりんとう」のような形で、適度に水分を含んで表面にツヤがあります。

色は食べているフードの色に近く、ニオイもウンチの臭さで、混じっているものが毛だけであれば問題ありません。

尿の色はうすい黄色で、1日の理想的な量は体重1kgあたり50mlまでが目安となります。

うんちがコロコロしている

うんちの形がウサギのうんちのように、コロコロしていたり、表面がカチカチに乾いていたりするときは便秘気味かもしれません。

コロコロしている理由としては、水分不足が考えられます。

脱水している可能性もあるので、意識的に水分を摂らせてあげてください。

うんちが柔らかい

柔らかいうんちやドロドロと水っぽいうんちは下痢です。

長く続く場合は、寄生虫や腸の炎症が考えられるので、早急に動物病院を受診しましょう。

うんちが黒い

もし、うんちの色が食べているフードと比べて明らかに黒いときは、小腸などで出血している可能性があります。

うんちが白い

うんちが白いときは、脂肪がうまく分解できていないサインです。

消化酵素を分泌する膵臓や、胆汁を分泌する胆のうに異常があるかもしれません。

うんちのニオイ

ニオイについてもよく確認しましょう。

うんちの臭さではなく、酸っぱいニオイや腐ったニオイなどがあるときは、腸内環境が乱れていると考えられます。

うんちの中の混入物として寄生虫やゼリー状のもの、異物が混じっていて嘔吐や食欲不振などがあれば要注意です。

すぐに対処が必要となる場合もあるので、動物病院を受診してください。

尿の色・ニオイ

うんちだけでなく、尿もニオイをチェックしましょう。

赤色やオレンジ色など尿の色が濃いときやや、ニオイが強いときは、肝臓病や膀胱炎など様々な病気の可能性があります。

いつもと違う色・ニオイと感じたら、早めに病院へ連れていきましょう。

うんちしない場合

うんちしない場合

毎日快便だったのに、回数が少ない状態が続くときや、トイレの周りをウロウロする回数が多いときは注意が必要です。

コロコロした形や絞り出したような細長い形のウンチしか出ないときや、排便がない日数が3日以上にわたるときは便秘の疑いがあります。

猫の便秘は危険

便秘を放っておくと、巨大結腸症になる危険があります。

これは溜まったうんちで腸が伸びきってしまい、伸縮力の低下によってさらなる便秘を招く恐ろしい病気です。

悪化すると自分で排泄できなくなったり、伸びた腸を切り取る手術が必要になったりと大変なので早期発見が重要です。

異変がある場合はすぐに獣医さんに相談しましょう。

便秘の原因

便秘の原因は怪我の痛みや病気だけでなく、多岐に渡ります。

まずは原因をしっかりと見極めましょう。

うんちが硬い

うんちが硬すぎることが便秘の原因として考えられます。

うんちは下記のようなことによって、硬くなってしまう可能性があります。

  • 水分不足
  • 異物の飲み込み
  • グルーミングによる毛球症 など

精神的なストレス

精神的ストレスが関係している場合もあります。

精神的なストレスの例として下記のようなことがあります。

  • トイレが汚い
  • トイレの場所が気に入らない
  • 生活環境の変化
  • トイレで嫌な目にあった など

加齢による内蔵機能の低下

加齢による内臓機能の低下も、便秘の原因になり得ます。

便秘の解消法

家ですぐにできる便秘の解消法として、下記のようなことがあります。

  • 水分補給として、フードを水分量を多く含むものや、より消化の良いものに変える
  • こまめにトイレ掃除をしてストレスを減らす
  • 適度な運動を心がけて腸の動きを促進させる
  • 猫のお腹を優しくマッサージしてあげる など

排便効果のあるオリーブオイルを塗った綿棒で、肛門付近をトントンと軽くたたいてあげるのも刺激となって良いと言われています。

浣腸は危険なので絶対にしないようにしましょう。

▼猫に水分補給させる方法についての記事はこちら!

うんちが柔らかい場合

うんちが柔らかい場合

猫の下痢にもさまざまな種類があります。

下痢の種類

一般的に元気なうんちには70%の水分が含まれると言われ、水分が80%以上になった状態を下痢と判断します。

下痢の状態と、その名称は下記のようになっています。

名称 状態
水様便 90%以上の泥状の状態
軟便 黄土色で触るとつぶれる
血様便 下痢便に血が混じっている

下痢の原因

考えられる下痢の原因として、下記のようなことがあります。

  • ウイルスなどの感染
  • 食事
  • 異物
  • 病気
  • ストレス など

下痢の症状

急性の下痢であれば1~2週間、慢性の下痢ならば一般的な治療を行っても数週間続きます。

猫のうんちの状態をよく観察して、他の症状がないかチェックしてください。

下記のような症状が見られたら、迷わず動物病院を受診しましょう。

  • 元気がない
  • 食欲不振
  • 下痢で脱水気味
  • 嘔吐
  • 長期間の下痢 など

うんちを持っていくか写真に撮っておくと、診察時の参考になります。
下痢が始まった時や普段のうんちの様子など細かく獣医さんに伝えられるようにメモをして行きましょう。

下痢にならないためにできること

人も同じですが、下痢は体力を消耗します。

なるべく下痢にならないように、生活環境によるストレスを減らすことを心がけてください。

フードも安さで選ばずに栄養面や好みを考慮してあげると良いでしょう。

猫はデリケートなので、小さな変化や違和感を見過ごさないようにしてあげてください。

★いつものご飯にかけるだけ!
★不足しがちな栄養素を徹底カバー!
★EC-12乳酸菌を6,000億個ぎゅぎゅっと凝縮!!

猫にうんちがついたままの場合

猫にうんちがついたままの場合

猫のおしりは基本的に拭く必要はありません。

猫はグルーミングの一環で、排泄後におしりを舐めてきれいにします。

ただし、毛にうんちがついたまま家中を歩き回られるのは避けたいですよね。

その場合の対処法を紹介します。

足についたうんち

猫はうんちをすると砂をかけます。

その際にうんちを踏んでしまって、足にうんちが付くこともあります。

うんちをしたタイミングを常に見られるのならば即座に拭くという手段がありますが、四六時中一緒にいるのは無理な話です。

下記のようなトイレなら、猫がうんちを踏んでしまうことを防げるかもしれません。

トイレの大きさ

排便時に猫がうんちを踏む原因として、トイレが小さいことがあげられます。

猫は排便後に旋回して砂かけをするので、旋回するスペースを確保してあげれば踏まなくなるかもしれません。

おまる式猫トイレ

大きいトイレでは解決しないという場合には、「おまる式猫トイレ」もあるので試してみてはいかがでしょうか。

おまる式のトイレなら、猫が砂に触れないため汚れにくくなります。

猫が必ず使ってくれるとは限らない点に注意しましょう。

▼猫トイレの特徴やトイレのニオイについての記事はこちら!

毛についたうんち

体形や高齢によりグルーミングが難しい猫の毛についたうんちを拭くときは、拭き方に注意してください。

肛門周り

猫の肛門周りはデリケートなので、絶対にティッシュで強くこすってはいけません。

排便後すぐの状態であれば、お湯で湿らせた柔らかい布やタオルを使い、うんちを吸着させるイメージで軽く押さえて優しく拭き取りましょう。

もし時間が経って固まってしまったら、湿らせた布やタオルを長めに当ててうんちをふやかしてから拭きましょう。

おしり周り

おしり周りに付いたうんちはノミとりコームを使い、毛の流れに沿って優しく取り除きます。

うんちが乾いているときは、ふやかしてから使用してください。

長毛の猫の場合、どうしても排泄時にうんちが付いてしまうこともあります。

汚してしまいやすい猫ならば、おしり周りの毛をあらかじめ短くカットしておくのも一つの手です。